当たり前につかってしまう英語表現を
きちんと理解して使いこなせるようにする専門家、
さみーこと鈴木大樹です。

画像の説明

英語表現の決まり文句、

”How are you?” “I’m fine. Thank you.”
ネイティブはこんなこと言わないとか、
古臭い表現だとか何かと評判のよくないフレーズですが、
I’n fineというのは意外と多くの場面で使います。

ですがfineは「元気」という感覚で使うことは少ないんです。
というよりもそんなにポジティブな表現ではありません。


こないだ紹介した「マイレージ、マイレイフ」という映画で
こんなシーンがあります。

画像の説明

ジョージクルーニー演じる主人公が
飛行機に乗っていると添乗員さんから

“Do you want the cancer?”

と聞かれます?
直訳すると「ガンはいかがですか?」ですね。

何度か聞き返したところでようやく
“The can, sir”
「カン=飲み物はいかが?」という意味だと気がつきます。

ここまでは聞き違いの面白いシーンなのですが、
そのあとにジョージクルーニーがこう言います。

“I’m fine.”
けっこうです(いらないです)

「ガンですか」でとらえれば「私は元気です」という意味ですが、
ここでは本当は「カン=飲み物はいかがですか?」ですから
「いりません」と断っている意味で使われています。

このように、
fineというのは大丈夫、問題ないということです。
そこから##日本語の「けっこうです」に近い感覚で
使われることが多いです。##

「もうこれでいいや」という場合と
「いらない」という場合に分かれますが、
日本人はfine=「けっこうです」と覚えておくと
何かと使い勝手がいいと思います。

ちなみに続編の配信が待ち遠しい「フルハウス」でも
fineの感覚をよく表している場面があります。
こちら(3分20秒くらいのところで連呼します)



ダニーとD.Jが「もういいよ」といって
憤慨しながらやりとりしていますね。
ここからは「元気です」という感覚は得られないですよね?

なので、例えば「元気になったね」という意味で
“You’re fine.”と言ってしまうと少し変な感じになります。
「あなたはけっこうです」「問題ないです」
そう、これは人を評価したりするときに使う表現だからです。

また、ものすごい笑顔で”I’m fine.”なんてやってしまうと、
竹中直人さんの「笑いながら怒る人」みたいな感じで
言葉と表情がちぐはぐな感じになります。
ましてやマッチョポーズみたいなのまでしてしまうと。。。笑

なので挨拶でfineをつかうときは
表情は微笑むかフラットな感じで

「まぁまぁね」的な感覚を出してみてください。
そうするとしっくりくる表現になります。

それではよい1日を!
Have a nice day, bye-bye !